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目の前で女性がマスターベーションをしている。
色々と話をした後に撮影に望むことが多いのだが、彼女は自分の性癖の一つが男性の性のおかずにされることらしい。複数の男性の前でマスターベーションをして、それに興奮した男性達が同じように彼女を見ながらマスターベーションをしたりしたこともあるという。
そういう性癖を持つ彼女は異常に興奮している様子で、私のシャター音にすら敏感に反応しているようで、半ば痙攣の発作を起こしているような状態になっていた。

こういう写真を撮り始め、色んな人と話をする機会もあり、だいたいの性癖というものは聞ききった感が最近ではある。
以 前、仕事で何でもOKな真性M女を撮影する機会があり、話を聞かせてもらった。その女性はS、Mの両方をでき、女王様も普段はしており、男性に対してカッ ティングやピアッシングなどの流血関係のプレイを得意としていると話していた。本人自体がMになった時は、乳首を貫通させるピアッシングなどもやっている という。一回のプレイで何十万というお金が動き、何日間などの拘束になった場合、百万円以上かかるらしい。
その女性に今まで相手をした男性で一番 すごかった人はどういう人だったのかと聞いた時、その女性の働いている店で出入り禁止になった男性の話をしてくれた。その男性はホテルに入って、いきなり 女性の首を絞め、気絶させ、そのまま性行為を行ったというのである。気絶でなければ、完全に殺人である。
ただ、そのM女の方は、プライベートでは首を絞められることが好きで、彼氏とSEXしながら首をしめてもらい、意識が飛ぶことにすごい快楽を感じるらしい。彼女にとって、それが殺されたのか、意識が飛んでいたのかは自分が意識が戻ってから初めて分かるのだという。
他の女性と話をしていても、首をしめてほしいという女性は意外かもしれないが、結構いるように私は思う。

ハイデカーは死が他人に代理不可能であると説いた時に、モーリス・ブランショはさらに論理を展開し、私達自身は自分の死さえ絶対に経験出来ないと説いた。他者の死は他者の不在であり経験が出来ないのだが、自分自身の死はまた違ったものであり、それも経験が出来ないという。自分が寝ているのか、死んでいるのか分からないと考えれば、経験が出来ないというのは理解出来るであろう。このM女の場合も同じである。
フロイトが死への郷愁といったタナトスとはこのようなことであろうか。

痙攣をしながらマスターベーションをしている女性を撮影していると、
「お願いだから、私の首をしめて。」
と彼女が突然、私の腕をつかんだ。